【多摩川競艇場を攻略】水面の特徴や季節ごとの予想ポイントを徹底解説！

多摩川競艇場は全国24場の中で最も水面が穏やかな「日本一の静水面」と評されるボートレース場です。

静水面ですが、外枠の選手が多彩な決まり手で勝つレースも多く見られます。

そこで今回は、多摩川競艇場の水面の特徴や予想ポイントを詳しく解説します。

 

多摩川競艇場の水面とコースの特徴は？

引用：ボートレース多摩川 Official Site

水質は淡水で硬く、全国トップクラスに広いため走りやすい水面が特徴です。

多摩川競艇場が「日本一の静水面」と評される理由は、競走水面が過去に川砂利採取場として人工的に作られた池の跡地で、周囲を樹木に囲まれていて風の影響を受けにくいからです。

他の淡水プールである競走水面に比べ、1コースの1着率がそれほど高くない理由は、風の影響を受けづらい点と、第1ターンマークからバックスタンドまでの距離が108mと比較的広く、最初のコーナーを各艇が全速ターンで攻める事ができる点が関係しています。

 

多摩川競艇場のコース別入着率と予想ポイント【季節別】

*参考：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト｜ボートレース場データ

春季のコース別入着率からみる予想ポイント（3〜5月）

コース	1着	2着	3着	4着	5着	6着
1	51.6	17.9	9.5	8.6	7.7	4.4
2	16.2	25.8	20.2	13.1	14.5	9.9
3	11.1	21.6	20.7	19.0	14.6	12.8
4	13.5	17.3	17.7	20.3	15.9	15.0
5	6.5	12.0	17.5	20.1	23.0	20.6
6	1.5	6.1	15.3	19.7	24.3	32.8

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（集計期間：2022/03/01～2022/05/31, 単位：％）

多摩川競艇場の春季は5月にモーターの入れ替え時期を挟んでいる為、機力の差がスリット体形に影響しやすく、ダッシュのカドとなる4コースが捲りで勝つレースが増えます。

また1コースに対して1番差しとなる2コースが差しきるレースも多く、1コースの1着率は年間の中でも低い51.6%です。

モーターの入れ替えが行われたばかりの時期は、性能差がわからず予想しにくいですが、新しいモーターは回転の上がりが鈍く、性能の差は展示タイムに出やすい傾向があります。

夏季のコース別入着率からみる予想ポイント（6〜8月）

コース	1着	2着	3着	4着	5着	6着
1	49.1	18.1	10.0	8.4	7.4	6.6
2	15.1	23.2	16.6	15.7	16.3	12.8
3	16.7	20.4	18.8	16.7	14.1	13.1
4	11.2	18.7	18.1	17.4	16.9	17.4
5	7.3	14.1	17.1	21.4	23.7	16.0
6	1.9	6.8	20.9	21.4	21.7	27.1

（集計期間：2022/06/01～2022/08/31, 単位：％）

多摩川競艇場の夏季は春季と同様に1コース1着率は49.1%で、年間の中で最も1着の割合が下がります。

入着率が目立つのは2コースと3コースで、1着率と2着率が似たような数字となっており、1コースの機力劣勢またはスリット劣勢が理由による2コース直まくり、またそこからの3コースまくり差しによるレースが増えるからです。

秋季のコース別入着率からみる予想ポイント（9〜11月）

コース	1着	2着	3着	4着	5着	6着
1	56.2	14.9	9.1	5.3	4.9	9.3
2	16.7	30.2	16.9	14.3	12.4	9.2
3	12.0	18.7	22.0	16.7	16.7	13.6
4	10.3	17.8	21.1	16.7	19.4	14.4
5	5.1	13.9	16.3	20.7	22.1	21.5
6	1.0	5.6	15.8	27.4	23.7	26.4

（集計期間：2022/09/01～2022/11/30, 単位：％）

秋季は夏季に比べて1コースの1着率（56.2%）が高くなります。あわせて注目したいのは2コースの2着率（30.2%）が非常に高い所です。

全国的に見ても秋季に30%を超えるのは多摩川競艇場だけです。

また2コースの1着率が3・4コースに比べて高く、差しでの勝利が多いようです。時間が経ち、調整が合わせやすくなるとスタート体形が揃いやすく、まくりよりも差しで1コースに対して攻めていくレースが増える傾向にあると考えられます。

冬季のコース別入着率からみる予想ポイント（12〜2月）

コース	1着	2着	3着	4着	5着	6着
1	56.4	14.5	8.9	7.7	7.3	4.9
2	13.5	24.3	19.3	17.1	15.4	10.1
3	10.2	23.6	20.9	16.6	15.0	13.3
4	13.7	18.6	19.1	15.8	18.6	13.9
5	5.6	11.3	18.3	21.6	21.3	21.6
6	1.2	8.4	14.2	21.8	22.8	31.3

（集計期間：2021/12/01～2022/02/28, 単位：％）

冬季は秋季と同じくらいの1コースの1着率(56.4%)で、年間の中で一番高い数字になっていて、4コースの1着率も年間の中で一番高い(13.7%)です。

冬季の晴天時は風が強く吹く事があり、防風林では防ぎきれない事が理由の一つのようです。

晴天時は、スタートラインに対して風速5mほどの強めの向かい風になる事があります。そのような日はダッシュ勢（特にカド）の展示気配に注目した予想を立てるようにしましょう。

 

多摩川競艇場がある支部で強い選手は誰？

多摩川競艇場は東京支部選手の地元水面となります。

東京支部の地元水面は他に平和島競艇場・江戸川競艇場がありますが、その3つの水面の中でこの多摩川競艇場を特に得意とする2名のレーサーをご紹介します。

【選手も憧れる水上のファンタジスタ】濱野谷憲吾選手

1人目は、濱野谷憲吾（はまのやけんご）選手です。

数多くのグレードタイトルを獲得されている濱野谷選手は最上級のA1クラスを20年以上連続キープされているトップレーサーです。

多摩川競艇場での勝率は7.73（1997年5月〜2022年12月現在）と高い数字で東京支部選手の中でトップの成績です。多摩川競艇場での優出に至っては全国24場で一番多い数を記録しています。

漫画「モンキーターン」の主人公は濱野谷選手がモデルであるとされています。その漫画を読んでレーサーを志した選手も多く、また実際に濱野谷選手が競艇場で走る姿を見て憧れレーサーになった選手もいます。

若い頃から現在も長く活躍を続けるレーサーの1人です。

 

【コース不問の強気なスタイル】村田修次選手

2人目は、村田修次（むらたしゅうじ）選手です。

全国24場の中で最も多摩川競艇場への斡旋や優勝記録が多い村田選手は、2022年12月現在A2ランクに所属しています。

多摩川競艇場での勝率は7.19（1997年5月〜2022年12月現在）と高い数字で濱野谷選手に次いで東京支部選手の中でトップクラスの成績です。

村田選手の特徴としては1コース以外のコースからの1着も多い事で、多彩な決まり手による優勝の経歴を持ちます。

デビュー戦・G1初出場は多摩川競艇場でしたが、G1初優勝も2007年9月に開催された多摩川競艇場の周年記念でした。この時は4コースから.08のトップスタートで内側を一気に捲っての見事な勝利でした。

 

多摩川競艇場のライブ中継やリプレイの確認方法

多摩川競艇場のライブ中継やリプレイは【公式サイト：BOAT RACE BB】で確認できます。

リプレイ映像は、過去6節分までは全レース確認できる上に、展示航走も過去2節分を見ることが出来ます。

 

多摩川競艇場へのアクセス方法は？駐車場はある？

多摩川競艇場は〒183-0014 東京都府中市是政4丁目11に所在しており、公共交通機関でも車でもアクセスが便利な競艇場です。

公共交通機関は電車となりますが、多摩川競艇場への最寄駅が多いので様々な方面からのアクセスが可能です。

多摩川競艇場へ電車で行く際は、下記の3つが最寄り駅です。

「多摩川霊園」「府中本町」駅からは多摩川競艇場の入口ロータリーへと結ぶ無料送迎バスが運行しています。無料送迎バスは約10〜20分間隔で運行していますので大変便利です。

車で向かう場合は、遠方からでも中央自動車道のICが近く便利です。また国道20号線や川崎街道（府中街道）からのアクセスもスムーズです。

 

多摩川競艇場の特徴を抑えてレースを楽しもう！

「日本一の静水面」と表される多摩川競艇場。

静水かつ水面の広さも十分あるためスピードレースが予想されます。だからといって1コース一強というわけでもありません。

ぜひ、本記事で紹介した内容を多摩川競艇場での予想にお役立てください。