【季節で様変わり】津競艇場の水面特徴や予想ポイントを徹底解説

三重県津市にある津競艇場は、全国にある24競艇場のなかで、もっとも早く国の認可を受けて、1952年7月に日本で最初のレースを行った歴史のある競艇場です。

今回は、津競艇場の水面の特徴や、予想ポイントについて詳しく解説します。

津競艇場で舟券を購入される際には、ぜひ参考にしてください！

 

津競艇場の水面とコースの特徴「現在はピットを工事中」

水質は淡水で、プール型の水面となっています。

夏場は季節風、冬場は鈴鹿山脈からの「鈴鹿おろし」の影響を受けるため、東海地方にある競艇場の中で一番荒れやすい競艇場と言えるでしょう。

津競艇場では1コースが圧倒的に強い印象を持っている人もいるかも知れません。

しかし2021年のデータでは1コース1着率が、24競艇場中10位とそれほど高くなく、コースの特徴として挙げるなら、2・4コースの差しが有利な水面というイメージで臨んだ方がいいでしょう。

工事が終わるまでは「枠なり進入が多い」、工事が終わってからは「コース取りは要注意」と覚えておきましょう！

 

【季節別】各コースの入着率から津競艇場の予想ポイントを紹介！

津競艇場は全国の中でも特に季節によってコース入着率が大きく変わる競艇場です。

常滑競艇場は1マークのバックストレッチが広く設計されているため、対岸に激突する心配がないため全速力でターンすることができます。

そのため、1マークは激しいスピード戦になる展開が多いです。

1年通して1コースの勝率がそこそこ高いため、軽視できない部分ではあります。

津競艇場で舟券の予想をする時には、以下のような考え方を、基本としておくことをおすすめします。

• 【無風時】・・・1コースが有利
• 【向かい風】・・・アウト3艇が有利
• 【追い風】・・・・イン3艇が有利

穏やかな天候が多い春・秋は1コースが強く、夏・冬は2コース以降が強くなるという特徴があります。

 *参考：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト｜ボートレース場データ

 

春季のコース別入着率から見る予想ポイント（3〜5月）

コース	1着	2着	3着	4着	5着	6着
1	62.7	16.0	5.4	4.0	6.0	5.7
2	12.2	28.2	20.9	15.9	13.4	9.1
3	13.2	20.1	23.3	18.4	14.2	10.6
4	8.3	18.2	20.7	20.5	17.2	14.8
5	3.1	12.7	16.7	22.7	23.0	21.5
6	1.6	5.9	14.4	19.4	26.2	32.2

（集計期間：2022/03/01〜2022/05/31　単位：％）

1コースの1着率が62.7%もありますので、目を引かれた人も多いでしょう。

春はホーム向かい風が吹くため、インからスムーズにスタートが切れればそのまま1コースが逃げ切るというレースが多くなります。

 

夏季のコース別入着率からみる予想ポイント（6〜8月）

コース	1着	2着	3着	4着	5着	6着
1	55.7	17.9	9.7	7.1	3.7	5.6
2	17.3	29.9	15.4	14.3	13.1	9.8
3	11.4	20.1	22.8	19.2	14.0	12.2
4	10.7	17.3	19.8	18.7	14.7	18.5
5	5.6	10.5	18.4	22.5	24.1	18.6
6	0.8	5.3	14.9	18.8	30.2	29.7

（集計期間：2022/06/01〜2022/08/31　単位：％）

夏場の津競艇場は、季節風の影響を受けやすいため、春とは一変し難水面へ変貌します。

気温が上昇に伴い、エンジンの回転も上がりづらくなっていますので、スロー艇のスタートが遅くなる場合や、バラけることが多くなってしまいます。

そのため、1コースの１着率は春季の62.7%から大きく下落した55.7%となっています。

 

秋季のコース別入着率からみる予想ポイント（9〜11月）

コース	1着	2着	3着	4着	5着	6着
1	60.4	16.6	7.4	6.7	4.9	3.8
2	13.5	26.7	19.8	15.4	12.8	11.5
3	11.5	22.7	17.9	19.8	15.7	12.1
4	8.8	18.9	23.3	18.7	14.1	15.8
5	4.7	10.0	17.0	21.0	26.3	20.6
6	1.6	5.9	15.7	19.2	26.4	30.8

（集計期間：2022/09/01〜2022/11/30　単位：％）

秋季は季節風の影響も受けず、穏やかな水面が続きます。

秋季も1コースの1着率が60%超えと、夏季から大きく回復し、秋季同様に1コースの強さが戻ってきます。

これは気温の低下に伴いモーターの回転数が上がりやすくなってくるためです。

 

冬季のコース別入着率からみる予想ポイント（12〜2月）

コース	1着	2着	3着	4着	5着	6着
1	54.9	19.5	9.1	6.7	5.2	4.3
2	16.4	29.2	18.1	17.2	11.5	7.3
3	11.6	20.5	23.2	21.3	13.3	9.9
4	10.3	15.2	21.6	18.0	17.5	17.2
5	6.0	10.7	17.8	20.1	23.0	22.1
6	2.1	6.0	11.5	18.0	29.6	32.4

（集計期間：2021/12/01〜2022/02/28　単位：％）

冬場は「鈴鹿おろし」の影響でスタートラインから2マークにかけて強い向かい風が吹きつけます。

向かい風ではインコースが不利になるため、1コースの1着率は年間を通して最も低い54.9%となっています。

 

津競艇場が得意とする2名の最強選手

津競艇場では特有の風が吹くため、練習はもちろん本番のレースも走る機会が多い、地元の選手が活躍することが多いです。

津競艇場を得意としている三重支部の井口佳典選手と新田雄史選手の2名をご紹介します。

 

【King of Galaxy】井口佳典選手

三重支部と言えば、「井口佳典選手の名前を挙げない訳にはいかない！」と言えるほど三重を代表する選手です。

SG優勝6回、G1優勝14回というSGクラスのトップレーサー。

井口選手の魅力はスタート力で、1コースはもちろんどのコースにいても、他艇を置き去りにするスタートから、飛びだしていくまくりが強烈です。

G1優勝の14回のうち5回は津競艇場開催となっています。

【進撃の雄史】新田雄史選手

井口佳典選手の弟子でもある新田雄史選手も、SG級のトップレーサーです。他にもSGで活躍する三重支部の選手はいますが、やはり今回紹介する2人の実力が頭1つ抜けています。

SG・G1レースでコンスタントに活躍し、毎年賞金ランキング上位に顔を出す新田選手。SG3冠・G1も3冠ですが、意外と津競艇場ではビッグレースを制覇できていません。

津競艇場のライブ中継・リプレイの確認方法

津競艇場のライブ・リプレイは『公式サイト：BOAT RACE 津公式サイト』『公式YouTubeチャンネル：ボートレース津ぅ公式チャンネル』で確認することができます。

リプレイ映像は過去6節分まで確認することができ、展示航走も過去2節分確認することができます。

津競艇場に足を運ばずとも見ることができるので非常に便利ですね。インターネットで舟券を買ったという人はこちらをチェックしてみましょう！

津競艇場の場所とアクセス方法

津競艇場は三重県藤方の伊勢湾に面した場所に位置しており、電車とバスでアクセスすることができます。

津競艇場はデイレース開催ですので、開門は基本通年9時30分辺りで、閉門はナイターの場外発売を行っている時は、21時程度まで開いていることが多いです。

津駅に到着すれば、無料の送迎バスが出ていますので、約20分で到着します。

 

【番狂わせ・名物グルメ】津競艇場は魅力がいっぱい！

「インが強い競艇場」でも知られ「予想が難しい」という声も多い津競艇場は、番狂わせが多く、盛り上がること間違いなしです。

競艇場内では名物の伊勢うどんや、刺身・揚げ物・煮物が詰まった豪華なお弁当などのグルメはもちろん、レース観戦しながらビールともつ煮を嗜む休日は最高の1日になるでしょう。