【菊地孝平選手のプロフィール】レーススタイルや実績は?

『スタートの魔術師』の異名がつくほど、天才的なスタート力が魅力の菊地孝平選手。

多くの選手は練習を重ねる事でスタート勘を磨くとされる中、菊地選手は独自の理論で0.01秒まで計算をする頭脳派です。

語る言葉も知的で、全てに裏付けを感じるほど説得力がある艇界屈指のインテリレーサーと言えるでしょう。

本記事では、そんな菊地孝平選手のプロフィールを解説します。

編集長

『競艇Picks』で菊地孝平選手を1から学ぼう!

 

菊地孝平選手のプロフィール

  • 名前:菊地 孝平(きくち こうへい)
  • 生年月日:1978年8月16日
  • 出身地:岩手県(北海道生まれ)
  • 支部:静岡支部
  • 登録期:82期
  • 登録番号:3960
  • デビュー:1998年5月8日
  • 身長:165cm
  • 体重:55kg
  • 血液型:AB型
  • 師匠:金子良昭
  • 弟子:金子萌

競艇が好きな父親の影響で、レーサーの職業を知った菊地孝平選手。

学生時代は飛行機の設計や開発の技術に興味を持ち、岩手大学工学部入学への道を進めた理系男子でした。

しかし同時に憧れていたレーサーになる夢も諦めきれず、本栖研修所試験に合格したことをきっかけに、入学した大学には通うことなく本栖研修所へ入所しました。

 

菊地孝平選手のレーススタイル

菊地孝平選手のスタート力は艇界トップレベルの速さと安定感を誇ります。

1997年5月1日以降のデータ(艇国データバンク出典)において、通算平均スタートタイミングが全選手の中で4位にランクインしており、その速さは『0.1270』。

「スタートで後手に回って負けるのは許せない」という信念を掲げ「僕はスタート勘が良い訳ではない」とも語る菊地選手。

理系男子の頭脳を活かし、リスクとリターンの管理をしっかり行った上で、スタートを全速で仕掛ける独自の『システム』を身体に染み込ませています。

直近の活躍で特に『スタート力』での勝利が印象的だったレースは、2022年10月にボートレース常滑で開催された『第69回ボートレースダービー』の4日目4Rです。

菊地選手にとって予選最終戦となるこのレースでは6号艇に乗艇。枠なり進入の中トップスタートを放ち、大外から一撃まくりでの快勝と予選トップ通過の座も獲得しました。

前日のインタビューでも「期待していて下さい」とファンに向けてコメントされていましたが、強気な姿勢と『有言実行』される姿が本当にカッコよかったです。

編集長

なんとこのレースの3連単の配当は74,510円だ。

菊地選手の言葉を信じたファンには、最高のお小遣いになっただろうな!

 

菊地孝平選手の主な優勝実績

  • 2001年5月:びわこ一般戦|☆デビュー初優勝
  • 2004年7月:常滑G1『中日スポーツ金杯争奪 G1マーメイドグランプリ』☆G1初優勝
  • 2005年9月:若松SG『第51回モーターボート記念』☆SG初優勝
  • 2008年11月:浜名湖G1『静岡県知事杯争奪戦 G1浜名湖賞 開設55周年記念』☆地元G1初優勝
  • 2009年7月:若松SG『第14回オーシャンカップ』
  • 2014年6月:福岡SG『第41回ボートレースオールスター』
  • 2014年6月:浜名湖SG『第24回グランドチャンピオン』☆地元SG初優勝
  • 2016年8月:桐生SG『第62回ボートレースメモリアル』

デビュー翌日に大外からトップスタートのまくりで初勝利をあげた菊地孝平選手は、SG5冠・G1においては14冠と安定した強さを誇り、通算では65回の優勝実績をおさめています。

またトップレーサーの名誉である『ゴールデンレーサー賞』を2019年9月に受賞されました。

この実績の中で、菊地選手自身が「僕の生涯ベストレース」と称し、最高のパフォーマンスができたとして挙げたレースは、2016年8月にボートレース桐生で開催されたSG『第62回ボートレースメモリアル』です。

優勝戦は1号艇に石野貴之選手、菊地選手は2号艇に乗艇され両者ともしっかりとしたスタートを切り、石野選手が逃げたと誰もが思う展開でしたが、1周2マークで少しターンを迷った石野選手の懐に『ここだ』と言わんばかりの鋭いハンドルを差し込んだ菊地選手。

「出足のパワーもアシストした」と感想を添えていましたが、見事なコーナーワークが光る一戦でした。

 

菊地孝平選手のSNSアカウント

菊地孝平選手はインスタグラムTwitterのアカウントを開設しており、特にインスタグラムではプライベートを楽しく過ごす姿が沢山投稿されています。

趣味は登山・キャンプ・トレイルランニング・ゴルフと、とにかく外で体を動かす事が大好きな菊地選手。そしてこれらの趣味は選手仲間と楽しむ機会が多いようです。

登山へ一緒に出かける印象が強いのは、岡山支部の茅原悠紀選手。

2014年4月にボートレース大村で開催されたG1に共に出場する事を知った菊地選手が「レース後、そのまま大分県の九重山に行かない?」と、登山好きな茅原選手を初めて誘った事がきっかけだったそうです。

それまでは一緒の斡旋が少なく、実は誘った時もほとんどお互いの性格を知らなかったようですが、茅原選手は二つ返事で話に乗ってきたそうです。

そしてこの九重山登山で一気に意気投合した2人。一緒に出演するトーク番組では仲の良さが伝わる掛け合いに、見ているこちらも楽しくなりますよね。

一方キャンプの投稿でよく登場するのは、同じ静岡支部の横澤剛治選手。横澤選手のアウトドアに対する気持ちもとても熱いですが、菊地選手も負けていません。

横澤選手が所有するキャンプ場、通称『ゴリランド』の隣の土地がたまたま売られていた事を知り、即購入した菊地選手は、その土地を開拓する為になんと『油圧ショベル』の免許も取得したそうです。

少しずつ開拓しウッドデッキを作ったり、キャンピングトレーラーを設置しオリジナリティ溢れるキャンプ場を作り上げています。

またゴルフでは『プロ級の腕前』と評判の三重支部の新田雄史選手と一緒に、社会人ゴルフの大会に出場された事がある菊地選手。フライング休み中には思いつきで出場した、浜松市にあるホームコースの記念杯であっさり優勝をしてしまったそうです。

ミナト

何に対しても中途半端では終わらせないバイタリティが凄い……!

 

菊地孝平選手の今後の活躍にも注目しよう!

レースでもプライベートでも、できる事は徹底的に全力で取り組む姿勢がカッコいい菊地孝平選手。

デビューからの通算勝率は7.23と高く、全選手の中で現在28位に位置します。(※艇国データバンク出典 1997年5月1日以降・出走数100走以上の選手が対象のランキング)

先ほど印象的なレースで触れた、2022年10月のSG『第69回ボートレースダービー』では、誰よりも『勝ちたい』という気持ちの強さを見せ予選トップ通過を果たすも、優勝戦では2号艇の馬場貴也選手に差し切られ敗戦を喫しました。

レース後、悔しさを抑えきれずうつむき、口元をギュッと固く結んだ菊地選手の表情に、胸を締め付けられたファンも多かったと思います。

悔しい思いを乗り越えた選手は必ずまた一段と強くなる!菊地選手にもそんな期待しかありません。これからの逆襲が楽しみですね!

編集長

大舞台で活躍する菊地孝平選手の姿に注目しよう!