【馬場貴也選手のプロフィール】レーススタイルや実績は?

「馬場ちゃん、そろそろ空飛ぶんじゃない?」と話題になるほど、角度の高いウィリーターンを武器にする馬場貴也選手。

巧みな旋回は艇界トップクラスの技術と言われ、迫力あるスピードレースでファンを魅了します。

誰も塗り替える事ができない、日本最速コースレコードも保持する『スピードスター』です。

編集長

『競艇Picks』で馬場貴也選手を1から学ぼう!

馬場選手のプロフィール

  • 名前:馬場 貴也(ばば よしや)
  • 生年月日:1984年3月26日
  • 出身地:京都府
  • 支部:滋賀支部
  • 登録期:93期
  • 登録番号:4262
  • デビュー:2003年11月15日
  • 身長:168cm
  • 体重:54kg
  • 血液型:A型
  • 師匠:後明俊夫
  • 弟子:高山智至、木村仁紀、澤田尚也

中学生の頃、母親から「こんな仕事もあるよ」と新聞の競艇選手募集広告を見せてもらうも、カート競技に興味があった馬場選手。高校に入り地元のびわこ競艇場で開催された『新鋭王座決定戦競走』を見に行った時に、レースの迫力に魅了され選手を目指します。

その後体験したペアボート試乗会では、のちに兄弟子となる守田俊介選手のボートに乗せてもらったそうです。観戦した『新鋭王座決定戦競走』の優勝戦1号艇も守田選手でしたが、馬場選手がボートレーサーとしての人生を歩む上で、守田選手が大きな存在になった事は間違いありません。

 

馬場選手のレーススタイル

馬場選手と言えば、ターン後期に舳先を浮かせたまま走行する『ウィリーターン』が魅力の一つ。ウィリーターンを駆使されている選手は他にもいますが、その中でも馬場選手のウィリーは角度が高く、浮いている時間も長い事が特徴です。

馬場選手がウィリーターンの練習を始めたのは、愛知支部の池田浩二選手のウィリーターンに憧れた事がきっかけでした。しかし幾度となく練習を重ねるも、なかなか実践に繋げる事ができず悩んだ馬場選手に、「もっとボートの後ろに立ったら良いんじゃない?」とアドバイスをしたのは大阪支部の丸岡正典選手だったそうです。

アドバイス通りに乗り方を変えた馬場選手のウィリーターンは、それまで以上に舳先を浮かせることができ、旋回速度や旋回直後のスピードが飛躍的に上がったそうです。

馬場選手の快速ターンは既に完成されている様に見えますが、「まだまだ精度を上げられる」と語っており、試運転や展示航走でウィリーが目を惹く時は舟足が良いというバロメーターにもなるそうです。

 

馬場選手の主な優勝実績

  • 2007年5月びわこ一般戦『第8回ビナちゃんカップ』☆デビュー初優勝
  • 2018年11月芦屋SG『第21回チャレンジカップ』☆SG初優勝
  • 2019年12月住之江SG『第34回グランプリ/グランプリシリーズ戦』
  • 2020年8月びわこG1『開設68周年記念 G1びわこ大賞』☆G1初優勝
  • 2022年3月びわこG2『第65回結核予防事業協賛 秩父宮妃記念杯』☆G2初優勝
  • 2022年10月常滑SG『第69回ボートレースダービー』

自分自身を『大器晩成型』と冗談混じりに評価する馬場選手は、SG3冠とG1を5冠と直近5年の間に重ねています。2022年はグランプリファイナリストとして戦い、トップレーサーの名誉である『ゴールデンレーサー賞』を受賞されました。

また、2022年の最優秀選手賞も受賞され、近況の好調ぶりを伺える馬場選手。

2023年に入ってからも既に2回の優勝をおさめ、通算では55回の優勝実績を誇ります。

『スピードスター』という代名詞を持つ馬場選手は、スピードレースも持ち味としており、現行の出力低減モーターでは、ボートレース浜名湖で1分45秒2のコースレコードを保持しています。また2012年には地元のボートレースびわこで、歴代最速となる1分42秒2のコースレコードを樹立。

馬場選手はのちに「2号艇から差し抜けた瞬間に息を止めてタイムアタックにチャレンジした」と語られており、優勝戦でもあったこのレースでは後続艇を2秒以上突き放す圧勝ぶりも注目されました。

馬場選手のプライベート

馬場選手はSNSのアカウントを開設していませんが、トーク番組で仲が良い選手として、東京支部の長田頼宗選手の名前を挙げていました。

長田選手は馬場選手と同期であり、訓練生時代から「あいつには負けたくない」とお互いに感じるライバル関係だったそうです。

プライベートでは2012年に一般の方である香那(かな)さんと結婚し、現在小学生の男の子2人と、2021年に産まれた女の子1人の5人家族です。結婚後住居を滋賀県内に構えた馬場選手は、休日に子供達と琵琶湖へ釣りに出かけたり家族で過ごす時間が大好きと話しており、国内外問わずの家族旅行もリフレッシュに繋がっているそうです。

また、まだ小さい末っ子は待望の女の子であった為「可愛くて仕方ない」と嬉しそうに話しており、奥様の香那さんからは「上の子達と全然扱いちゃうやん!」とツッコまれるほどの溺愛ぶりだそうです。

レース場でのキリッとした表情が男性らしくカッコ良い馬場選手ですが、トーク番組などで見られる笑顔や、京都出身らしい言葉と温和な話し方も素敵です。また、レース場で関わる選手や記者の間でも『人当たりが良く誠実な人柄』と評判の馬場選手には若い頃から弟子がつき、現在は3人の選手が師匠として仰いでいます。

その中で一番若手となる澤田尚也選手には、「最初からしっかりと教えてきた。」と話す馬場選手。「乗り方が馬場さんそっくり」と丸野一樹選手も認めるほど、澤田選手の乗艇姿勢やターンは馬場選手に憧れ、尊敬する気持ちが現れています。そんな馬場選手と接する機会の多い澤田選手も「この人、悪いところどこなんや?」と感じるくらい、馬場選手は鑑の様な人柄と語られていました。

 

馬場選手の更なる活躍にこれからも目が離せない!

「つらい経験も絶対後に生きてくる」「メンタルは必ず強くできる」と、弟子に教えると共に、自らも『自分はやれるんだ』と言い聞かせ、頑張る力に変えていると語る馬場選手。

2022年賞金トップで挑んだSGグランプリの初戦は、トライアル2nd1号艇に乗ることができるも、大きなプレッシャーから自分らしいレースをする事ができず4着の敗戦を喫しました。

それでも気持ちを切り替え、予選最終レースでは2号艇から馬場選手らしい差しでの勝利を決め、優勝戦まで駒を進めましたよね。勝利者インタビューでファンへ向け「強くなれるように頑張ります」とコメントした時の涙を忘れられないファンも多いと思います。

「黄金のヘルメットを自分が一番に滋賀へ持ち帰りたい」そう語る馬場選手の更なる活躍にこれからも目が離せません!