実力者が多い大阪支部の中でもエースとして抜群の存在感を示している石野貴之選手。
SG優勝9回という実績はもちろん、元野球部のキャプテンというリーダーシップを発揮し、頼れる先輩としての一面もあります。
そんな石野選手は絶好調時の輝かしい成績の反面、A1級降格の危機を味わった苦しい時期など、浮き沈みの激しい選手生活を送ってきました。
本記事では石野貴之選手の生い立ちや選手実績について詳しく解説して行くぞ!
石野貴之(いしのたかゆき)のプロフィール
生年月日 | 1982年6月3日 |
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出身地 | 大阪府 |
級別 | A1級 |
支部 | 大阪支部 |
登録期 | 90期 |
登録番号 | 4168 |
身長 | 165cm |
体重 | 51kg |
血液型 | o型 |
師匠 | 原田智和 |
父親も元競艇選手だった石野貴之選手は、大阪府東大阪市で育ち、高校は野球の強豪校でもある近畿大学付属高校に入学し野球部に入部、キャプテンを務めることとなりました。
しかし高校三年生の夏の大阪大会で敗れたことと、父親の石野美好さんが競艇選手だったことがきっかけとなり競艇選手を目指すようになります。
見事に競艇選手としてデビューを果たし、野球で培った身体能力を武器に新人時代から、PG1の新鋭王座決定戦優勝に代表されるように大活躍を見せ、競艇ファン注目の選手へと駆け上がってきました。
現在は一般人女性と結婚して子供も授かり、順風満帆な家庭を築いています。石野選手はツイッターなどのSNSはしておらず、唯一しているインスタには、お酒やバイクなど趣味の写真をアップしています。
石野貴之選手の最近の活躍は?
2019年地元住之江で行われた賞金王決定戦を制し、年間獲得賞金でも1位に輝き絶好調だった石野選手でしたが、翌年の2020年は一転しフライングをきっかけに、A1級転落の危機に至るまで調子を落としましたが、なんとか踏ん張ってA1級をキープし、2023年は復調の気配が見られます。
石野選手には「ヘルニアでレースできない?」「膝の古傷が癒えていない?」など健康面を心配する噂も流れています。これは2021年にG1レースの斡旋を3節連続で辞退したことから、ファンの間で心配の声が広がりました。
2023年に入り、3月平和島競艇場で行われたSG第58回ボートレースクラシックでは出足のなさで苦戦しながらもしっかりと優出を決めてくれました。
ボートファンからも一発狙えるのは石野とも言われており、今後さらなる活躍に期待がかかります。
石野貴之選手の師匠
石野選手の師匠は大阪支部の原田智和選手です。
競艇界には特有の文化や風習がありとりわけ新人選手の役割は多く、挨拶や準備など開催中にレース以外でも多くの事柄をこなさなければなりません。
世間同様に昔ほど厳しくはなくなってきていますが、今でも前検日には先輩よりは早く来て挨拶するなどは、多くの新人選手が行っています。
そのためデビューして間もない何も分からない若手選手に、色々な事柄を教える師弟関係が競艇界には存在し、石野選手も原田選手に弟子入りして様々なことを習いました。
以前よりは密接な関係ではなくなっている師弟ですが、石野選手がデビューした年はまだ持ちペラ制度があった時代ですので、今の活躍があるのも師匠の原田選手あってこそ、と言っても過言ではないでしょう。
得意コースは2コース?あだ名の石野信用金庫はどういう意味?
コース | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1コース | 72.1% | 82.1% | 87.4% |
2コース | 27.3% | 54.8% | 66.3% |
3コース | 26.5% | 52.8% | 68.9% |
4コース | 23.8% | 44.3% | 61.2% |
5コース | 14.6% | 34.9% | 51.9% |
6コース | 7.2% | 19.6% | 41.6% |
石野選手はインコースが得意な選手です。
賞金王を獲った年のレースでは、1号艇に石野選手が組まれた番組では「石野信用金庫」とファンから言われるほど、1着間違いなしの絶大な人気でした。
今でも1着率72%は平均よりかなり高く、ボートレーサー全体で平均約55%、A1級で約65%ですので、十分信頼に値する数値となっています。
その他では三連対率を見ると、どのコースからも舟券に絡んでくることが分かり、バランスの取れた選手だということが分かります。
どのコースからでも狙える選手と言われているのも納得のデータだね
史上最年少で24場制覇!石野貴之の成績
デビュー | 2002年5月10日 |
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SG優勝 | 9回(うち賞金王1回) |
G1優勝 | 9回 |
生涯獲得賞金額 | 14億1,035万3,740円 |
石野選手の水神祭(競艇選手になって初1着)はデビューして約1ヵ月、24走目にして地元住之江競艇場のレースで達成しました。
競艇では新人選手は不利な6コースからスタートする風習がありますので、この初1着を取るのに苦労している選手も多い中24走目はかなり早い水神祭となっています。
そして1度も優勝できないで終わる選手が多い中、翌年の新鋭リーグで優勝しメキメキと頭角を現してきました。
また、2020年には史上最年少である38歳で全国24場を制覇しました。
SGや大きな大会ほど力を発揮する
石野選手と言えば賞金王やSGなど大舞台になるほど、真価を発揮するイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?
モーターの抽選運も良く、好調機を手にした石野選手は誰にも止められないと思えるようなレースを、グレードの高いレースでもやってのけます。
デビューして5年目、大村競艇場で開催された新鋭王座決定戦で優勝し、SG戦への切符を手にすると2010年丸亀競艇場で行われたオーシャンカップを制してSG初優勝。
その後もコンスタントにSGの舞台で活躍し、2019年に自身初となる賞金王決定戦の覇者となり、念願の黄金のヘルメットを地元・住之江のファンへ披露しました。
チャンスは必ずモノにするという姿勢を感じるね!
40代で驚愕の生涯獲得賞金額
石野選手の獲得賞金額は記事を書いている時点で、歴代40位の14億1,035万3,740円トップの多くは引退している選手が含まれていますので、まだ40代前半でこの位置にいるのは驚愕です。
歴代1位は同じ大阪支部で未だ現役レーサーの王者松井選手、身近に偉大な選手がいることも石野選手にとって大きなことでしょう。
石野信用金庫の完全復活に期待!
イン戦が強い人は歴代にも数多くいましたが、信用金庫と呼ばれるまでファンに信頼された選手は石野選手ただ一人です。
その後調子を落としてしまい心配する声も多く挙がっていましたが、今ではG1・SGの舞台にも復活し勝負強さを発揮して、確固たる存在感を示し輝きを放っています。
やはり年末の賞金王決定戦に石野選手の姿がないのは寂しいと、多くのボートレースファンが感じています。
今年の賞金王に選ばれるのが楽しみな選手だな!